毎年、愛宕神社の出世の石段を降りている理由

新年明けましておめでとうございます。
2019年も明けて3日になりました。今年も爆速で過ぎそうです。

昨年末に発売されたSHOWROOMの前田裕二さんの著書『メモの魔力』を読んで以来、メモしたい欲、何か書きたい欲が強まっています。
書きたいが転じて、イラストも描きたくなってしまっています。
道具から入るタイプなので、先ほどAmazonでコピックとか黒ペンとか購入。
届いたら描いて絵日記風にしたいなと思っています。

初詣はここ数年、愛宕神社に決めている

初詣は家族と愛宕神社に行くのがここ6~7年続いています。
家族と行くので場所は私に選択権はないため、今まで何も考えていなかったのですが、上記『メモの魔力』の影響で、何に関してもまず要因を考えてみようという気持ちになっているので考えてみました。

私の家族が愛宕神社を選んでいる理由3つ
①「出世の石段」があるから
②一家族ごとに丁寧に祈祷してくれるから
③女性の宮司さんが頑張っているから

それぞれもう少し詳しく。

東京23区一高い愛宕山にある「出世の石段」

そもそも愛宕山って23区内の自然の山の中では一番高い山なんだとか。
だからか、境内に立っているととっても気持ちがいいんです。大都会の真ん中にあるのに、空気が透明で空が近くて気分がすっきりします。

そんな愛宕神社には「出世の石段」と呼ばれる階段があります。

下から登るとかなりのキツさ!そりゃ出世しちゃうわっ!と思うくらいのキツさです。
ちなみに、上の写真は昨年のもの。今年は鳥居が真っ赤に塗られて綺麗でした!

これには逸話があります。ちょっと長いですが貼ります。
(愛宕神社のHPより引用)

時は寛永11年、江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通りました。
折しも春、愛宕山には源平の梅が満開。家光公は、その梅を目にされ、 「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。
しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配。歩いてのぼり降りをするのすら、ちょっと勇気が必要なのに、馬でこの石段をのぼって梅を取ってくることなど、とてもできそうにありません。
下手すれば、よくて重傷、悪ければ命を落としそう。家臣たちは、みな一様に下を向いております。
家光公は、みるみる機嫌が悪くなり、もう少したてば、怒りバクハツ!というそのときに、この石段をパカッ、パカッ、パカッとのぼりはじめた者がおりました。家光公。その者の顔に見覚えがありません。
「あの者は誰だ」
近習の臣に知る者はありません。
「おそれながら」
「おう」
「あの者は四国丸亀藩の家臣で曲垣平九郎(まがき・へいくろう)と申す者でございます」
「そうか。この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである」
平九郎は見事、山上の梅を手折り、馬にて石段をのぼり降りし、家光公に梅を献上いたしました。
平九郎は家光公より「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名は一日にして全国にとどろいたと伝えられております。

要するに、時の将軍 家光公が高い山の上にある梅を持って来いと命じた。一同ひるむ中、馬でそれをやってのけた無名の若者が有名になった、というお話です。

これ、普通に面白い話ですが、重要なのは
・みんなができないことを、えいやっとやってのけた勢い
 →今流行りの「とにかく動く」「とにかく手を動かす」ということ
・でも、実は日頃の鍛錬があったからこそできたということ
 →勢いだけではなく、やることやってないとダメよ
ということなのではないかと思います。

そんなエピソードのある「出世の石段」
私の父はとにかく「出世」というか、右肩上がりが好きな人。
なので、そう言ったエピソードのある神社に参るのは気持ち的にも良いのでしょう。

待ち時間は長いけれども、家族ごとに祈祷してもらえるのがお気に入り

愛宕神社では、ご祈祷をお願いすると家族や会社などの団体ごとにやってもらえます。
愛宕神社に落ち着くまで、初詣神社ジプシーだったのですが(単に色々楽しんでいただけでもあるけれど)、多くの場合は時間ごとに一気にやってもらっていました。
それはそれで別に何も思っていませんでしたが、一度家族ごとにやってもらうと、広い本殿でじっくり祈祷していただけるので、すっかり気に入ってしまいました。
何でしょう、大人数よりも落ち着けるからかもしれません。

その代わり、とっても待ちます。
大抵元旦の11時くらいに行きますが、1時間半から2時間くらい待ちます。暖かい待合室があるので意外と苦にはなりません。
私はこの間におみくじを引いたりして過ごしました。
今年は「大吉」をゲット。
あと、わんちゃんがいてとっても可愛いので癒されます。

神職が女性。テキパキと働かれていて、気持ちの良い空間

愛宕神社を切り盛りしているのが、姉妹。
元旦に祈祷をしてくれるのも女性の神主さんです。
(宮司はお姉さんの旦那さんが務められているそう)

女性が中心になって回している神社ってちょっと珍しいですよね。
元旦は人・人・人でごった返していますが、テキパキと立働く姿が美しく、清々しい気持ちになります。
それも、何となく連続して通っている理由の一つかもしれません。

今回、愛宕神社について色々検索していたら妹さんのインタビュー記事を見つけました。
https://an-life.jp/article/800
ここにも書かれていますが、新しい試みを色々とされていながらも、伝統も受け継いでいるのが素敵です。

実は、タクシーでも登れちゃいます

愛宕神社について熱く語りましたが、最後におかしなタイトルについて触れておきます。
「出世の石段」は大変な階段を登ってこそ醍醐味があるのだろうと思います。

が、私の家では実は登らず、タクシーで上まで上がっているのです。
愛宕神社の正面玄関は石段なのですが、少し脇にそれたところに車で上がれる道があります。
細い道を上がるとNHK放送博物館が正面に見え、その手前が愛宕神社です。
年始は混雑緩和のため、自家用車は上がれずタクシーのみになっていますのでご注意を。

タクシーで楽々山頂の神社に着き、お参りを済ませてから、ゆっくりと石段を降っています。
ちなみに降りるのは登る以上にスリルがあります・・・。
手すりもあるので、不安な方はそれを持ってゆっくり降りましょう。

降りるのでご利益があるのかって??
知りませんが、でもここ数年の調子は良いです。
また、私の理解では神道の神様はものすごく寛大なので、それくらいは大目に見てくれるんじゃないかなって思っています。